練習で作った投稿画像を並べてみたものの、これだけで仕事の相談につながるのか分からない。そんなときは、画像をさらに増やす前に「この投稿で、誰に何をしてほしいのか」を一行添えてみてください。作品集が、依頼する人の判断材料へと変わり始めます。
この記事では、未経験から用意できる投稿企画の例と、対応業務の書き方、無料で共有用のページを作る流れを紹介します。
SNS運用代行のポートフォリオに必要な内容
制作物と一緒に、相談できる業務と、その業務をどう進めるかを示します。「SNS運用代行」とだけ書くと、投稿企画から問い合わせ対応まで、どこまで含むのかが伝わりません。
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| 掲載する内容 | 書くときの視点 |
|---|---|
| 自己紹介と関心のある業種 | 実際の経験や学んでいる分野を示す |
| 投稿案・運用したアカウント | 自主制作か、受託か、自分の活動かを分ける |
| 投稿の目的と対象者 | 誰のどんな迷いに答えるかを書く |
| 担当範囲 | 企画、文章、画像、投稿、分析を区別する |
| 制作や確認の流れ | 素材の受け取り、確認、修正の進め方を示す |
| 相談先 | 依頼時に知らせてほしい内容を添える |
未経験の段階では「売上を伸ばします」と成果を約束するより、「投稿の構成案と文章を制作できます」のように、納品できるものを説明しましょう。
未経験なら、架空のお店を題材に投稿企画を作る
自主制作では、想定するお店、届けたい人、投稿の目的を決めてから制作します。実在する店舗に依頼されたような見せ方を避けるため、題材は架空と分かる表記にします。
以下は、本記事のために作成した「架空の書店の読書会」を題材にした企画例です。実施済みのイベントや運用実績ではありません。
最初に、小さな企画メモを作る
この書店の企画では、読書会に興味はあるものの、初参加でうまく話せるか不安な人を想定します。投稿の目的は、参加の流れや準備することを伝え、イベントの詳細を確認してもらうことです。誰の迷いに答えるのかが決まると、投稿に必要な内容を選びやすくなります。
制作するのは、投稿の構成案、投稿文、画像に載せる見出し案です。ポートフォリオでは「架空の書店を想定し、企画と文章を自主制作しました」と紹介し、実際の投稿や参加受付、運用分析は行っていないことも添えます。最初に担当範囲を明らかにしておくと、読み手が作品を適切に判断できます。
投稿を順番に見た人の疑問に答える
今回の企画例では、次の三つの投稿に役割を分けます。三つという数が必須なのではなく、伝えたい内容に合わせて分けた例です。
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| 投稿の役割 | 画像の見出し案 | 投稿で伝える内容 |
|---|---|---|
| 参加への不安に答える | 初めての読書会、何を話す? | 感想は短くてもよく、進め方は案内で確認する |
| 準備を助ける | 気になった一文をメモしよう | 話すきっかけになるメモの作り方 |
| 詳細確認へ案内する | 参加前に確かめたいこと | 開催日時、対象の本、申込方法を確認する |
たとえば準備を助ける投稿なら、「気になった一文と、その理由をメモしてみませんか」と呼びかけます。続けて「好きだった場面でも、少し引っかかった言葉でも大丈夫」と添えると、何を書けばよいか分からない人にも、メモの内容を想像してもらえます。
投稿の最後は「参加を考えている方は、開催案内で日時・対象の本・申込方法をご確認ください」と、次の行動へつなげます。実際に公開するときは、主催者が確認した開催情報と正しい案内先を入れます。文章の雰囲気だけでなく、読んだ人がどこへ進めばよいかまで設計しましょう。
制作の意図を、短い説明文にする
ポートフォリオでは、完成した投稿案に「初参加の人が感じやすい『何を話せばよいか』という疑問を、最初の投稿で扱う構成にしました」と添えます。見た目の説明に加えて、なぜその内容を先に伝えたのかが分かる一文です。
画像内の見出しを短くし、補足を投稿文に分けたことや、参加条件は主催者の案内で確認する流れにしたことも説明できます。実際に工夫した箇所を選んで紹介すると、依頼する人が制作中の判断を確かめられます。
理由の説明は、成果報告とは別のものです。「この構成で申込みが増えた」と書けるのは、実際に運用し、その結果を確認できる場合に限ります。
フォロワー数より先に、担当した仕事を明確にする
自分のSNSアカウントを紹介する場合は、運用期間、投稿の目的、自分で担当した作業を添えます。フォロワー数だけで、企画・画像制作・分析などの能力を説明しきる必要はありません。
数値を載せるなら、対象の投稿やアカウント、集計期間、数値の名称、確認した画面をそろえましょう。広告を使った期間と使っていない期間、投稿数が異なる期間などは、条件も添えます。変化があっても、自分の施策だけが原因とは限りません。
未運用の自主制作には、結果を埋める必要はありません。代わりに「投稿後に何を確かめたいか」を仮説として書けます。
書店の投稿案なら、「初参加の不安に答える投稿から、イベント詳細へ進む人がいるかを確かめたい」と説明できます。そのうえで、検証は未実施であることを明記します。実際に運用する段階で、取得できるデータと案内先の計測方法を確認し、何を基準に評価するかを決めます。
企画段階で考えたことと、運用して分かったことを区別できると、読み手も経験の範囲を判断できます。
対応業務と自己紹介を、依頼しやすい言葉にする
「運用をお任せください」だけでなく、できること、相談が必要なこと、含まないことを整理します。投稿案の制作から始める人なら、「投稿の構成案と文章制作に対応しています」と、最初に依頼できる仕事を伝えましょう。
その後に、お店やサービスの特徴、届けたい人、使用できる素材を確認してから制作する、という進め方を添えます。画像制作も相談できる場合は、対応できる形式や、素材を誰が用意するかまで案内すると、依頼内容の認識を合わせやすくなります。
投稿操作やコメント・DMへの返信、広告運用は、文章制作とは別の業務です。対応範囲に含めない場合は、その点も明記します。自分が引き受けられる範囲をはっきりさせることが、無理のない相談につながります。
相談先には「運用中のアカウント、投稿の目的、依頼したい作業、希望時期をお知らせください」と添えておきます。作品を見て興味を持った人が、何を伝えればよいか迷わずに済みます。
実績説明をもう少し整理したいときは、ポートフォリオの作品説明の書き方が参考になります。費用や相談の流れまで案内する場合は、仕事依頼ページに載せる内容も確認してみてください。
投稿案と対応業務を、一つのURLで共有する
投稿案の紹介文、制作物を見られるリンク、自己紹介、対応できる作業がそろったら、共有用のプロフィールにまとめます。SNSの短い自己紹介だけでは伝えきれない内容を、詳しく確認してもらう入口になります。
プロフシグナルでは、自己紹介・スキル・経歴・実績・WebサイトやSNSのリンクを一つのプロフィールに整理できます。基本の作成・公開・更新は無料です。自主制作の紹介には制作区分と担当範囲を添え、投稿案を公開している場所へのリンクをまとめられます。
運営事務局の公開プロフィールで、ページの表示例を確認できます。SNS運用代行の成果事例ではなく、情報の並び方を見るためのページです。
メールアドレスとパスワード・確認入力、利用規約・プライバシーポリシーへの同意を済ませ、メール確認後にプロフィールを作成します。登録しただけでは公開されないため、下書きから準備できます。ログイン用メールアドレスは公開されません。無料で使える基本機能の範囲は公式案内で確認できます。
公開前に、素材とアカウント情報を見直す
作品が完成しても、公開する権限があるかは別に確認します。取引先の投稿画像、管理画面、DM、分析画面には、外部へ出せない情報が含まれる場合があります。
- 受託案件は、作品・名称・数値ごとに紹介してよい範囲を確認する。
- 自主制作の画像や写真も、使用条件と権利を確認する。
- 管理画面のスクリーンショットに、個人情報やアカウント情報がないか調べる。
- 作品へのリンクをログアウト状態で開き、閲覧できることを確かめる。
- スマートフォンでも画像の文字と説明文を読めるか確認する。
名前を隠すだけで公開してよいとは限りません。許可が取れない場合は、実際の資料を加工して流用するより、公開してよい情報だけで別の自主制作を用意する方法があります。実績を公開できないときのプロフィールの書き方も参考にしてください。
SNS運用代行のポートフォリオでよくある質問
フォロワーが少ない自分のアカウントでも載せられますか?
自分が運用し、公開してよいアカウントなら紹介できます。フォロワー数だけでなく、投稿の目的、制作を担当した範囲、実際に行った工夫を説明しましょう。応募条件に運用規模や実績の指定がある場合は、その条件を確認してください。
投稿画像だけを載せてもよいですか?
画像制作の仕事に応募する場合も、対象者や制作意図があると、作品を判断する手がかりになります。運用代行の相談につなげたい場合は、投稿操作や分析まで対応できるのかも分けて説明してください。
アカウントのパスワードをポートフォリオに載せる必要はありますか?
ありません。公開ページには、閲覧してよい作品やアカウントへのリンクを載せます。管理用の認証情報、復旧コード、顧客との非公開のやり取りを掲載しないでください。
一つの投稿案から、任せられる仕事を伝える
見せる作品が少なくても、誰のために何を考え、どこまで制作したかは説明できます。まずは一つの企画を選び、投稿案と制作意図をまとめてみましょう。
経験が増えたら、実際に担当した仕事や確認できた結果を追記します。プロフシグナルでは、公開したプロフィールを同じURLのまま更新できます。