テンプレートを使う前に、目的と提出条件を確認する
この構成は、作品と担当を伝えるためのたたき台です。必須項目や順番が指定されている応募では、その指定に合わせて組み替えます。作品点数やPDFの容量制限がある場合は、材料を入れる前にメモしておきましょう。
空欄があるからといって、経験のない項目を埋める必要はありません。受賞歴、顧客名、数値成果など、確認できる情報がなければ項目ごと省けます。未完成の状態を公開せず、不要な空欄と説明用の括弧は仕上げの段階で取り除きます。
コピーして使う、ポートフォリオ全体の構成
最初は文章編集ツールやメモへコピーし、一つの原稿として整えます。作品一覧の一文は「どの作品を詳しく見るか」を選ぶための要約です。作品詳細の長い説明をそのまま一覧に置かず、対象・制作物・担当が短く分かるように書き分けます。
全体構成の記入用テンプレート
【冒頭】 名前・活動名:[ ] 制作領域・役割:[ ] この作品集で伝えたいこと:[ ] 【自己紹介】 現在の活動:[ ] 制作に関係する経験:[ ] 対応できる作業:[ ] 【代表作品の一覧】 作品1:[作品名/概要/自分の担当/詳細への案内] 作品2:[作品名/概要/自分の担当/詳細への案内] 作品3:[作品名/概要/自分の担当/詳細への案内] 【作品詳細】 各作品の目的・制作区分・時期・担当・工夫・結果を記載する。 【スキル・関連する経験】 できる作業:[ ] その作業を行った作品・経験:[ ] 【活動先・連絡方法】 作品や発信のURL:[ ] 公開する連絡窓口:[ ] 更新した日:[ ]
一作品を詳しく伝える、作品ページのテンプレート
作品ごとの項目をそろえると、読む人が担当や制作条件を比較しやすくなります。ただし、短い説明で足りる作品にすべての欄を強制する必要はありません。目的と担当を優先し、伝えたい判断がある部分だけを詳しく説明します。
作品詳細の記入用テンプレート
作品名:[ ] 制作区分:[実務/自主制作/授業課題など] 制作時期・期間:[ ] 目的・対象:[誰の、どのような状況に向けた制作か] 制作条件:[使える素材、媒体、技術などの条件] 自分の担当:[具体的に担当した工程] 他の人の担当・支援:[共同制作の場合の分担など] 工夫と理由:[選択した案と、その理由] 成果物:[画像・本文・動作例・URL] 確認できた結果:[実際に確認・測定した内容] 未検証の点・次の改善:[ ] 使用した道具・素材:[利用条件を確認した素材やツール]
記入例:自主制作のWebページを一作品として紹介する
以下は、架空の読書会を題材にした自主制作の記入例です。実在するイベントや受注成果ではありません。「参加者が増えた」といった未測定の効果を加えず、制作と表示確認で実際に行った範囲を説明する書き方を示しています。
作品一覧に置く短い記入例(架空)
読書会の案内ページ|自主制作 初めて参加する人が開催日時・会場・持ち物を確認できるページを想定。情報の構成、デザイン、HTML・CSSによる実装を担当しました。
作品詳細に置く記入例(架空)
作品名:架空の読書会の案内ページ 制作区分:自主制作。実在の主催者からの依頼ではありません。 目的:初参加の人が、参加前に必要な情報を一通り確認できるページを作る。 担当:情報構成、画面デザイン、HTML・CSSによる実装。 工夫:開催概要を冒頭にまとめ、持ち物と当日の流れへ順に進める構成にしました。会場への案内は本文でも説明し、画像だけに情報をまとめないようにしました。 確認したこと:スマートフォンとPCの画面幅で表示とページ内リンクを確認しました。実際の参加受付や参加者による使いやすさの検証は行っていません。 次の改善:想定読者に内容を見てもらい、参加前に不足している情報がないか確かめたいと考えています。
WebとPDFで、同じ原稿の置き方を変える
Webでは、冒頭から一覧を眺め、興味のある作品だけ詳しく見る読み方ができます。作品詳細を別ページにする場合は、作品一覧へ戻れるリンクも用意します。一ページにまとめる場合は、見出しとページ内リンクを使うと目的の場所を探しやすくなります。
PDFでは、順番にページを読む場合と、サムネイルから飛ばし読む場合の両方を考えます。表紙と目次を短くし、作品詳細の説明と画像を離しすぎないようにします。ページ数の指定がない場合も、空白を埋めるためだけの作品は加えません。
横にスクロールして表の続きを確認できます
| 原稿の項目 | Webでの配置例 | PDFでの配置例 |
|---|---|---|
| 冒頭と自己紹介 | 最初の画面と紹介セクション | 表紙と短い紹介ページ |
| 作品一覧 | 画像と短い要約を並べる | 目次に作品名とページ番号を付ける |
| 作品詳細 | 作品別のページまたは見出し | 作品単位で画像と説明をまとめる |
| スキルと窓口 | 紹介欄・作品詳細からたどれる場所 | 末尾など探しやすい位置にまとめる |
応募用と仕事依頼用で、残す情報を調整する
応募用では、希望する職種で行う作業と、作品で示せる経験が結び付くかを確認します。採用担当者の全員が制作領域の専門家とは限らないため、略語や技術名には必要に応じて短い説明を添えます。詳しい職歴は指定の応募書類と整合させましょう。
依頼用では、どんな制作を相談できるかが重要です。作品の用途や担当範囲、現在の窓口を確認し、制作した当時の条件がそのまま今のサービス条件だと誤解されないようにします。料金や納期を記すなら、対応範囲と条件も合わせて整えます。
自己紹介文は4項目で書く自己紹介テンプレート、一作品の文章は作品説明ガイドで具体化できます。このテンプレートでは、まず全体に必要な材料をそろえましょう。
記入後のチェックとよくある質問
- 空欄、仮のURL、架空の記入例が残っていない。
- 作品一覧の要約と作品詳細の説明が一致している。
- 本人の担当、自主制作・共同制作の区分が分かる。
- 成果と未検証の改善案を分けている。
- 公開できる画像・文章・情報だけを使っている。
- Webの閲覧状態や書き出したPDFで読み直した。
このテンプレートは無料で使えますか?
はい。記入用の文章をコピーし、ご自身のポートフォリオ原稿に使えます。例の事実や成果を自分の実績として使わず、ご自身の内容に置き換えてください。
どのデザインテンプレートを選べばよいですか?
作品の画像比率、文章量、必要な公開・提出形式から選びます。先に一作品分の原稿と画像を入れ、無理なく読めるかを確かめてから全体へ広げましょう。
自己紹介やスキルのページは必須ですか?
指定がある場合はそれに従います。指定がなければ独立したページにする必要はなく、冒頭や末尾にまとめても構いません。誰の作品で何を担当できるかが分かる構成にします。
テンプレートを埋めた後にする3つのこと
原稿ができたら、内容を確かめてからレイアウトへ進みます。見た目を整える前に、読み手が判断に使える情報がそろっているかを確認しましょう。
- 空欄・仮のURL・不要な項目を取り除き、作品一覧と詳細の内容を照合する。
- 一作品だけ画像と説明を配置し、文字と作品の細部を読み取れるか確かめる。
- 同じ配置で残りの作品をそろえ、実際に送る形式で最初から最後まで読む。