最初に確認するのは、
面談の目的と案内
「まずは気軽にお話ししませんか」。興味のある会社から誘われたものの、何を準備すればよいか分からない。そんな場面を想像してください。履歴書を書き始める前に、届いた案内を読み直します。
Wantedlyの公式ヘルプにあるカジュアル面談の説明では、企業と候補者が互いを理解する機会とされています。準備の中心も、自分の経験を伝え、仕事や会社について知りたいことを確かめるための材料です。
ただし、面談の名前だけで提出物や進め方を決めつけることはできません。日時・所要時間・オンラインか対面か・話す相手・資料の指定を確認します。不明な点は、日程調整のメッセージで尋ねましょう。
案内が曖昧なときの確認文
面談の機会をいただき、ありがとうございます。今回は、仕事内容やチームについて相互に理解する場という認識でよろしいでしょうか。当日お話しする方の役割と、事前に共有した方がよい資料があれば教えていただけますと幸いです。
企業研究は、
自分の経験につながる質問へ変える
会社の公式サイト、募集要項、採用ページを読み、事業・募集職種・チームの説明を確認します。調べた情報を覚えるだけでなく、「公開情報で分かったこと」と「当日聞きたいこと」を別々にメモしてください。
たとえば、制作進行を担当してきた人が、募集要項の「企画から携わる」に興味を持ったとします。「どんな仕事ですか」より、「企画の段階では誰が課題を整理し、担当者はどこから関わりますか」と聞けば、自分の経験との接点を確かめられます。
以下は、経験を質問へつなぐための構成例です。実際に担当した仕事へ置き換え、今回知りたい順に三つほど選びましょう。質問数を満たすより、答えを聞いて何を判断したいかを明確にします。
横にスクロールして表の続きを確認できます
| 経験・関心 | 面談で聞く質問例 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| 制作進行から企画へ担当を広げたい | 課題整理や要件の検討には、どの職種が関わりますか? | 任される範囲と職種間の連携 |
| 営業事務で手順の見直しを担当した | 業務改善の提案は、誰と相談して進めますか? | 改善に関われる場面 |
| 自主制作でWebアプリを作っている | 入社後の開発業務では、レビューや相談をどのように行いますか? | 実務の進め方と必要な経験 |
| 出社と在宅勤務の両立を確認したい | このポジションの出社頻度と、チームで集まる場面を教えてください。 | 制度の説明と実際の運用 |
事前共有プロフィールは、
一枚のメモから作る
聞きたいことが見えたら、自分について先に知ってもらう情報を整えます。共有用のプロフィールには、現在の仕事、関連する経験、本人の担当、確認できる成果物を載せます。今回の面談への関心や質問は、添えるメッセージに分けると使い回しやすくなります。
次のメモは、準備の抜けを見つけるための型です。指定の提出書式ではありません。空欄があっても、経験を作り足す必要はありません。公開できる成果物がなければ、その欄を外し、説明できる担当工程を書いてください。
記入用:カジュアル面談の準備メモ
【現在の仕事】 [職種・主に担当している業務] 【関連する経験】 [取り組んだ仕事・自分の担当・工夫したこと] 【確認してもらえる情報】 [公開可能な成果物・プロフィールURLと、その内容] 【今回関心を持った点】 [募集要項や事業紹介のどこに関心を持ったか] 【当日聞きたいこと】 [質問1] [質問2] [質問3] 【現在の検討状況】 [情報収集中/転職を検討中など、相手へ個別に伝える内容]
記入例:制作進行の経験を伝える部分
Web制作会社で、企業サイトの制作進行を担当しています。主な業務は、原稿の確認、進捗管理、デザイナー・実装担当との調整です。原稿の確認漏れを減らすため、提出状況と確認担当を一覧にまとめる運用を提案しました。今後は、制作前の課題整理や情報設計にも関わりたいと考えています。
準備でつまずきやすい、
三つの行き違い
メモが埋まったら、面談相手の立場でも読み直してみます。情報が多いかどうかより、「この人と何について話すか」が見えるかを確かめる段階です。
- 経歴を全部説明してしまう:現在の仕事と今回につながる経験を先に伝えます。詳しい経緯は、相手の質問に応じて補います。
- 質問が「雰囲気はよいですか」で止まる:「困ったときは誰に相談しますか」「チームで仕事を振り返る機会はありますか」と、具体的な場面を聞きます。
- 関心を大きく見せすぎる:まだ情報収集の段階なら、そのまま伝えます。そのうえで、興味を持った事業や仕事を一つ挙げると、会話の入口になります。
カジュアル面談の準備で
よくある質問
履歴書や職務経歴書は必要ですか?
一律には決められません。案内と利用している採用サービスのルールを確認し、提出物が不明なら担当者へ尋ねます。プロフィールURLは補足資料として使えますが、指定書類を自動的に代替するものではありません。
転職するか決めていなくても、準備できますか?
情報収集の段階であることを伝え、面談の趣旨と合うかを確認します。転職理由を無理に完成させるより、今の仕事で続けたいこと、新しく知りたい領域、会社へ聞きたいことを整理しましょう。
服装やオンライン面談の準備はどうすればよいですか?
服装は案内の指定を確認し、迷う場合は事前に尋ねます。オンラインでは接続URL、開始時刻、カメラ、マイク、表示名、周囲に映り込むものを確認してください。対面では場所、受付方法、移動時間を確かめます。
プロフィールページがなくても大丈夫ですか?
プロフィールページを必須とするものではありません。指定資料や短いメモでも準備できます。経歴・作品・GitHubなどが別々の場所にあり、面談のたびに案内が必要な場合に、一つのプロフィールへまとめる方法が役立ちます。
当日までのチェックと、
次の面談への備え
最初に届いた「気軽にお話ししませんか」という案内に戻ってみましょう。今は、伝えたい経験と、聞いて確かめたいことが手元にあります。最後は次の項目を確認して、面談へ持っていくメモを整えます。
面談後は、分かったこと・まだ分からないこと・次に連絡する内容を残します。会話で説明しにくかった経験はプロフィールの原稿へ戻して見直すと、次の相手にも伝えやすくなります。
- 面談の目的、日時、話す相手、提出物を確認した
- 会社の公式情報を読み、関心を持った点を一つ書いた
- 現在の仕事と、自分が担当した経験を説明できる
- 聞きたいことを優先順に並べ、手元に置いた
- 共有URLを開き、相手が閲覧できる範囲と内容を確認した
- 公開できない情報や、本文と食い違う古い経歴がない
- 接続方法または訪問先と、当日の連絡手段を確認した