まず、公開するページと個別に渡す資料を分ける
最初に決めたいのは、そのポートフォリオを誰が読める状態にするかです。SNSや名刺から案内する公開ページと、応募先から指定された方法で提出する資料では、必要な情報が異なります。
一般公開するページでは、作品、担当したこと、活動名、相談できる窓口など、初めて読む人が活動を理解するための情報を中心にします。応募先へ提出する資料は、募集要項や提出フォームの指定を確認し、本名や連絡先など必要な項目をその経路で伝えます。
たとえば、応募書類では本名を記入し、公開する作品ページでは普段の活動名を使う、という分け方も考えられます。その場合は、応募先が同じ人の作品だと確認できるよう、提出資料の中で活動名と作品ページのURLを説明します。
なお、URLを特定の相手にだけ送っても、それだけで閲覧を制限したことにはなりません。検索に出にくくする設定も、閲覧者を制限する機能とは別です。見られる相手を限定したい資料は、利用サービスの共有権限や閲覧制限を確認して渡しましょう。
本名・住所・連絡先は、伝える目的から選ぶ
公開する相手を決めたら、各項目が何のために必要かを考えます。「見本に欄があったから」と埋めるより、読んだ人が知りたいことに合わせて選ぶと、情報を増やしすぎずに済みます。
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| 項目 | 一般公開するページでの考え方 | 個別に伝える場面 |
|---|---|---|
| 本名・活動名 | 作品や発信と結び付く名前を使う。本名の併記は、公開する必要と本人の意向から判断する。 | 応募先や契約相手が本名を求めるときは、指定された方法で伝える。 |
| 住所・活動地域 | 対応できる範囲を知らせたいなら、「関東」「オンライン対応」など、必要な広さで表す。自宅の番地まで必要かは分けて考える。 | 郵送や訪問が必要になった段階で、相手と用途を確かめて必要な住所を伝える。 |
| メール・電話番号 | 相談を受け取れる窓口を選ぶ。メールを載せるなら、一般公開する連絡先として使えるものか確認する。 | 電話での打ち合わせなどが必要になったときに、連絡方法を相談する。 |
| 所属・学校・生年月日 | 作品や活動の説明に必要な範囲にする。細かな所属先や生年月日を、空欄を埋めるためだけに加えない。 | 応募手続きなどで指定された項目は、提出先の案内に従う。 |
活動地域と自宅住所、問い合わせ先と普段使いの連絡先は、それぞれ分けて考えられます。まずは、相手が相談するために何を知る必要があるかを基準にしましょう。
本名か活動名か迷ったら、作品とのつながりを確かめる
すでに活動名で作品やSNSを公開しているなら、その名前をプロフィールにもそろえると、作品から来た人が迷いにくくなります。仕事上、本名での紹介を希望する場合は、本名と制作分野、作品へのリンクをまとめる方法もあります。
本名を出すことだけで信頼が決まるわけではありません。どの作品で何を担当したのか、いつ制作したのか、現在どのような相談を受けているのか。こうした情報が具体的にわかることも、依頼や応募の判断材料になります。
本名と活動名を分けて使いたい場合は、リンク先も見ておきましょう。ポートフォリオに本名を書かなくても、リンクしたSNSやPDFに本名があれば、そこから活動名と結び付くことがあります。ページ単体だけでなく、読む人がたどれる範囲で確認することが大切です。
連絡先は、相談を受け取れる窓口を用意する
連絡先を載せる目的は、作品に興味を持った人が次の相談をできるようにすることです。メールアドレス、問い合わせフォーム、仕事用SNSのDMなどから、自分が確認して返信できる窓口を選びます。最初から複数の連絡先を並べる必要はありません。
メールを公開するなら、仕事用として管理できるアドレスか、不要なメールが増えた場合も対応できるかを考えておきます。問い合わせフォームを案内する場合も、そのフォームや運営者情報から何が公開されるかを確認します。フォームを使えば自動的に匿名になる、というわけではありません。
SNSのDMを窓口にするなら、相手が送信できる設定かを確かめます。どの方法でも、ボタンやリンクに「制作のご相談はこちら」などの説明があると、初めて読む人が連絡方法を判断しやすくなります。
サービスへの登録に使うメールアドレスと、読者に見せる問い合わせ先は役割が異なります。入力画面で「非公開」「公開プロフィールに表示」などの説明を読み、公開プレビューでも確かめてください。
文章だけでなく、画像・PDF・リンク先も確かめる
名前と連絡先を整理できたら、作品として載せる画像や資料も見直します。本文から消した情報が、画面の隅やダウンロード資料に残っていることがあるためです。
写真には、撮影場所などを記録する「Exif(イグジフ)」という付加情報が含まれることがあります。位置情報を削除するサービスもありますが、すべての掲載先で同じ処理が行われるとは限りません。背景の表札や郵便物など、画像そのものから読み取れる情報も確認しましょう。
- 画像・スクリーンショット:住所、メール、通知、他人の氏名、管理画面の情報が写り込んでいないか。
- PDF・配布資料:書き出した最終ファイルを開き、本文、コメント、文書の作成者情報、ファイル名に意図しない情報が残っていないか。
- SNS・外部リンク:移動先の自己紹介、過去の投稿、公開資料から、分けておきたい名前や生活圏がつながらないか。
顧客や共同制作者の情報が含まれる作品は、公開してよい範囲も確認します。作品そのものを見せられない場合は、許可された範囲で担当や工夫を言葉にする方法もあります。名前を伏せても案件を特定できることがあるため、説明文も確認の対象にしましょう。
公開ボタンを押す前に確かめる5つのこと
最後は入力画面だけで終えず、プレビューでページ全体を読みます。作品を見せる準備ができているかに加え、知らない人に見られてもよい内容になっているかを確認しましょう。
- 名前と自己紹介:本名・活動名の使い方が意図どおりで、作品との関係がわかる。
- 住所と生活の情報:活動を説明するために必要な範囲に収まり、自宅の番地や日常の行動予定を不用意に含めていない。
- 連絡先:相談を受け取れる窓口があり、公開する予定のなかった電話番号やアドレスが入っていない。
- 画像・資料・リンク:写り込み、PDF、リンク先にも目を通し、他人の情報や未確認の実績を載せていない。
- 公開後の操作:修正や非公開への切り替え方法、困ったときの問い合わせ先を確認した。
公開後は、ログアウトしたブラウザーなどから実際のページを開き、読む側の表示も確かめます。URLを共有する前にこの確認を挟むと、編集画面では気付かなかった表示にも目を向けられます。
すでに公開した情報を見直したいとき
載せたくない情報に気付いたら、まず元のページやファイルを修正し、必要に応じて非公開にします。本文だけでなく、同じ情報を載せたPDFやSNS、画像の共有先も確認してください。操作方法がわからない場合は、サービスの窓口へ問い合わせます。
元のページを変更しても、検索結果の説明文などがすぐに切り替わるとは限りません。古い情報が残る場合は、検索サービスが案内する更新手続きを確認します。Googleでは、自分がそのページを管理しているかどうかによって、使える手段が異なります。
検索結果の更新と、元の情報を削除することは別の操作です。また、一度共有された画像や資料のコピーまで、元ページの変更で取り戻せるとは限りません。後から直せるかを知ることと、最初に載せる範囲を選ぶことの両方が役立ちます。
ポートフォリオの個人情報でよくある質問
ポートフォリオは本名なしでも作れますか?
活動紹介のための公開ページなら、活動名で作品や担当を伝える形も考えられます。ただし、利用するサービスの規約や応募先の提出条件は確認してください。応募先に本名を伝える必要がある場合は、指定された経路で活動名との関係も説明します。
住所や電話番号を載せないと、仕事の相談を受けられませんか?
公開ページの連絡方法は、住所や電話だけではありません。メール、問い合わせフォーム、仕事用SNSなど、相手が連絡でき、自分も返信できる窓口を案内する方法があります。郵送や電話が必要になったら、相手と用途を確認して個別に相談できます。
検索に出ない設定なら、個人情報を載せても大丈夫ですか?
検索結果への表示を抑える設定は、閲覧を許可する相手を制限する仕組みではありません。URLから誰でも開ける状態なら、転送された相手にも見られる可能性があります。限定して共有したい情報は、閲覧権限を設定できる方法を選びましょう。
公開したい情報が決まったら、プロフィールにまとめる
公開する内容を選べたら、名前、活動内容、作品、問い合わせ先を一つのページにまとめてみましょう。情報をたくさん載せることよりも、読み手が活動を理解でき、自分も無理なく更新できることを大切にしてください。
プロフシグナルでは、プロフィールの作成・公開・更新を無料で利用できます。ログイン用メールアドレスは公開プロフィールに表示しませんが、自己紹介などに自分で書いた内容や登録したリンクは、公開する情報として確認が必要です。公開前にプレビューを開き、読み手に見せたい内容だけが載っているかを確かめましょう。